この物語に登場するのは、チーズを探し求める二匹のネズミと二人の小人。迷路の中で大量のチーズを見つけ、安住の地と思われていた場所にも変化が訪れます。さて、その時にどのような行動をとるのでしょうか。
チーズはどこに消えた
物語では、ネズミたちは単純な物の見方をするために変化に直面したときうまく対処しているが、小人たちのほうは複雑な頭脳と人間らしい感情のために物事を複雑にしています。これはネズミの方が利口ということではなく、人間の方が頭がいいにきまっています。ですが、頭がいいが故に、悪い状況になっているのにもかかわらず、自分の解釈で良い方に考えてしまいました。単純さと複雑さを象徴しています。
この物語の通り、「チーズ」という人生に求めるものがいつまでも続くとはかぎりません。求めるものを手に入れるとそれに執着し、無くしたり奪われたりすると大きなショックを受けてしまいます。そのような状況に甘んじることなく、つねに無くなることもあるということを理解しておくことが重要です。その時にはどのような行動が取れるのか、現実を受け止められる自分でありたいです。
<目次>
ある集まり <シカゴで>
物語 <チーズはどこに消えた>
ディスカッション <その夜>