
数学って、ワクワクする冒険だ!
ある日、静かな島の廃校で、数学を“感じる”少年が現れた――。
このマンガの主人公の一人は、もう人生の終盤に差し掛かっている年老いた数学者・内田豊。
かつて世界的な賞を取ったこともあるほどの人物だが、今はもう表舞台から退いて、ひっそりと暮らしていた。
ところが、彼の故郷の島で、信じられないような天才少年・関口ハジメと出会う。
この少年、ただの天才じゃない。彼は数式で自然と話しているような感覚を持っていて、たとえば雲の流れや木の揺れ、水のきらめきの中に「数の声」を聴いている。
まるで“数学と自然が友だち”みたいな、不思議な才能をもっていた。
数学って「難しい・役に立たない・わけがわからない」って思ってる人、きっと多いよね?
でもこの物語は、そういうイメージを全部くつがえします。
数式が、まるで音楽みたいに自由で、絵を描くように美しくて、しかも世界のしくみを解き明かすカギになっているってことに気づかせてくれるのです。