自分には絶対に明るい未来がある
「真理は月の光のように満ちあふれている」作者不明
加山雄三さんの父が事業に失敗し、大きな負債を抱えた。インタビューアーがその頃を振り返り、「あんな時、どんな人でも背中に焦燥感が出るものだが、加山さんは全然そんなことはなかった。なぜですか」と質問した。加山さんは「それはおばあさんのおかげです。僕を小さい頃から可愛がってくれた人ですが、子どもの頃になにかあるたびに、“お前はいま試されているんだよ”と言い、“荷物が重いのではない。担ぐ力が弱いんだ”と言ってくれました。そういう言葉が身についていたからだと思います」祖母の言葉を反芻することで、加山さんは自らの人格を錬成していったのでしょう。
真理は月の光のように満ちあふれているのです。