私たちは、まるで世界が永遠に続くかのような感覚で生きている。人は老化には逆らえない。いつかは誰もが死ぬ。だからこそ、限られた時間の中で最大限に命を燃やす方法を考えなければならない。つまり、人生からどれだけ無駄を減らし、価値あるものを増やすか。夢を諦め安定し退屈な仕事におちつこうとする25歳や、たっぷり貯金があるのに長時間労働を続ける60歳。この本は今を先送りしている人へ向けて、自分が何をすれば幸せなのかを知り、その経験に惜しまず金を使うことが大切だと説いています。
DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール [ ビル・パーキンス ]
何をすれば豊かな人生を送れるのか
流されて生きるのではなく、自分にとって大切な経験を意識的に選び、そこに惜しみなく金を使うこと。つまり、時間と金を最大限に活かすためのカギは「タイミング」にある。人生の充実度を高めるのは、「そのときどきに相応しい経験」なのです。時間と金という限りある資源を、いつ、何に使うのか。この重要な決断を下すことで、私たちは豊かな人生を送れるのです。
ライフエネルギーという考え
ライフエネルギーとは、人が何かをするために費やすエネルギーのこと。つまり仕事で得た金は、それを稼ぐために費やしたライフエネルギーの量を表している。給料の額は関係ない。1時間働いて稼いだ8ドルであれ20ドルであれ、それを使うことは、1時間分のライフエネルギーをつかったことになる。これを意識すると「このシャツを買うのにも2時間も必要をする」と換算することになる。衝動的、習慣的に行動せず、理性的に判断がしやすくなるのです。
経験を最大化すること
経験から得る価値は時間の経過とともに高まっていく。節約ばかりしていると、その時しかできないチャンスを失う。その結果、世界が必要以上に小さな場所となり、年だけ過ぎていく。つまり、今味わえるはずの喜びを極端に先送りすることに意味がないということ。いずれ人生という名の冒険も終わる。最大限に人生を楽しむ方法は「経験(ポジティブ)を最大化すること」なのです。
この本は「アリ型」のひとに、もっと「キリギリス型」の生き方をすることをすすめています。もっと人生で何を経験したいのかを真剣に考えよう。ただのことでも、高価なこと、チャリティでも快楽主義でもかまわない。30代、40代、50代、60代でやりたいリストを作成しよう。体力的なことも計算に入れると意外と時間がないことに気がつくだろう。そして、親が子へ財産を分け与えるなら死んでからでは遅すぎる。一通りお金の価値が分かり結婚やら子供やらでお金が必要な26〜35歳に与えるべきだと解説しています。
DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール [ ビル・パーキンス ]
