学ぶ意味を知りたい人におすすめ

人生を楽しむ本

「学問のすすめ」を読んだことはありますか?「天は人の上に人をつくらず、人の下に人をつくらず」と冒頭に出てくるアメリカの独立宣言の一節が有名ですが、そもそも、「学問のすすめ」は欧米のいろいろな言葉を引用し、西洋の最先端の考え方を世の中に伝えたものです。そして時代は2024年4月、営業部「中西元」はさえない人生を歩んでいた。そんな元はひょんなことから天国からやってきた福沢諭吉の幽霊と出会う。「やる気が出ない」「うまくいかない」元は教えを実践していくことで、人生が好転していく感動の小説です。

拝啓、諭吉様。 もし現代の若者が『学問のすすめ』を学んだら [ 永松 茂久 ]

うまくいく人、うまくいかない人
社会を見渡してみると、人生でうまくいく人、うまくいかない人がいる。優れた人もいればできの悪い人もいる。裕福な人もいれば貧しい人もいる。強い人もいれば弱い人もいる。こうした差はなんで生まれるのか。これを理解するには平等を理解することで、人の行動は大きく変わってくる。

平等の意味
平等には二つの意味がある。「結果の平等」と「権利の平等」がある。「結果の平等」は、資本主義の国でがんばって仕事をして富を得た場合、不平等を防ぐには稼いだ人が、稼いでいない人に富を分け与えることでしか解決できない。それに対して「権利の平等」は、「学ぶ権利は誰にでもある」「幸せに生きる権利は誰にでもある」ということ。つまりゴールは違っても、スタート地点では学ぶ権利や存在意義はみんな同じ。結果はその人がどれくらいがんばったかで当然違ってくる。平等という言葉はスタートで使うか、ゴールで使うかで意味合いが全然変わるのだ。

人生は学んだか学んでいないかで変わる
世の中には難しい仕事もあれば簡単な仕事もある。当然、難しい仕事の価値は高く、簡単な仕事をする人は価値が低くなる。つまり、人生を豊かなものにするには、頭を使って仕事をする側にまわらなければいけないということになる。ようするに「その人が学んでいるか、学んでいないか」であり、生まれ持った運命で決まるものでもない。ここで勘違いしてはならないのは、学ぶというのは学校の勉強のことだけではない。どちらかというと、社会に出てからも学び続け、実行することが重要なのだ。

仕事でうまくいく人は、必ず学びの習慣を持っている。
学校を卒業するとそれまで学ぶことに一生懸命だった人も勉強を辞めてしまう人がいますが、社会にでてから学ぶこと、実学することが「学問のすすめ」では重要だと説いています。電車での通勤中に携帯でゲームや動画を見ている人もいれば、勉強のための本を読んでいる人もいる。この小さな差は大きな差になる。給料が上がらない、社会が悪いと文句を言っている諸君、ぜひ読んでほしいです。

拝啓、諭吉様。 もし現代の若者が『学問のすすめ』を学んだら [ 永松 茂久 ]

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