笑いとユーモアで成長に導く

人生を楽しむ本

なぜか関西弁でユーモラスな神様ガネーシャが、人間に課題を出して成長を導くエンタメ小説。感情移入しやすい等身大の主人公たちが、課題を通して変わっていく姿に笑いと感動が詰まっている。

夢をかなえるゾウ1 [ 水野敬也 ]

ガネーシャとの出会い
いつしか夢を失って普通に生活をしていたサラリーマン。ある実業家のパーティーに参加した時、自分との差に愕然とする。家に帰るとムシャクシャした勢いで発泡酒を飲み干し、目に留まったインドで買った像の神様、ガネーシャの置物に愚痴をこぼしていた。「おい、起きろや」枕元にへんなのがいた。まだ夢の続きを見ているのかと思い、大胆にたずねた。「お前、だれ?」「だれやあれへんがな。ガネーシャやがな」「タバコ、吸うてもええ?」といいながら、タバコを吸いだした。

何度も何度も変わろうとしたが・・
インドに行った理由も会社にこき使われているのと、上司のダメ出しが嫌になって「俺の人生変える!」なんて言って無理に有休をとっていったのだ。しかし、インドに行く前と全く変わらない生活を送っていた。何度も何度も変わると決心したが、目標を決めて毎日必ず実行しようと思ったり、仕事が終わって家に帰ってきてから勉強しようとするのだけども、3日坊主で終わってしまった。いつしか「変わりたい」という思いは、「どうせ変われない」という思いとワンセットになっていた。そんな僕にガネーシャはいう。

「その心配は無用や」とガネーシャが口にした
「ぶっちゃけた話。自分、しょぼいやん?」「自分みたいに、いつもグダグダして自分で決めたことも実行できへんしょうもないやつでも、できる感じにケアしたるから、その辺はまかせとき」疑っていると、「ニュートン君もピカソも孔子もエジソンも、基本的にわしが育てたんやで」何が何だか分からなくなったが、ガネーシャと契約書を交わした。その契約書には「ワシのいうことを一度でも聞かなかったら、もう一生、何かの夢みることなく、今までのしょうもない人生をだらだら過ごして死んでいきます」という内容だった。

ガネーシャの最初の課題は靴磨き?
「ついてこいや」とガネーシャの後についていくと、玄関で立ち止まった。「靴、みがけや」僕は下駄箱と靴置き場に視線を落とした。黒色の革靴がバラバラにおいてあり、泥や砂がところどころについて汚れていた。「今のが教えですか?」口を開けてぽかんとしていると、イチローくん(鈴木一朗選手)の話をしだした。「入りローくんはな、ほかの選手が先に帰っても、ずっと残ってグラブみがいてんのや。彼はな、小学生の頃から、そうしとんのや。神聖な商売道具を粗末に扱う事は考えられない、いうてな、そういう仕事に対するまっすぐな姿勢があるから、メジャーでずっとトップとれてたんやで」

夢をかなえるゾウ1 [ 水野敬也 ]

ニュートンやエジソンなど偉人の成功法則を物語に織り交ぜつつ、読者も一緒に実行できる「課題」が毎日提示されます。読むだけで終わらせない、行動につながる実用的な自己啓発書です。私は「自分は運が良い」と口に出していうことなど、続けています。だから困ることはありません。よい

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