世界にはシステムがあり、そのシステムのしたでロジック(論理)に従って人やものが動いています。つまり、論理的に考えて、論理的に結果をだすことで、幸せに生きることができます。
無敵の思考 誰でもトクする人になれるコスパ最強のルール21 (だいわ文庫) [ ひろゆき ]
会社員は奴隷と何が違うのか?
エジプトのピラミッドでは、強制で奴隷が造ったという認識が一般的だと思いますが、実際は1日働くとパンやビールを給料として毎日もらっていて、次の日の欠勤なども自由でした。そして、給料がいらないのであれば別に働かなくても良いのです。「パンがまずい」「ビールがまずい」というクレームも多かったようですが、文句を言いながら働いていたのです。これって今の会社勤めと実はあまり変わりがないのです。
自分の幸せの時間を考える
仮に自分の1日の幸せを感じる「趣味」などに使う時間に「3時間」必要だとします。生きるためは最低限必要な「食べるためのお金」を稼ぐためのコスト(時間)が必要ですが、さらに幸せに必要な「3時間」にお金がかかるのであれば、それも必要です。さらに多くの人が「生活レベルをあげる」という選択肢をとりがちなので、さらにお金が必要になります。すると、仕事が忙しくなって「時間がない」と言い訳をして幸せの時間が「ゼロ」に近くなる生き方になります。そうなると「奴隷」とほとんど変わらないない状態なのです。
お金を使う幸せからの脱却
楽しさや幸せを「お金を使うことで感じる人」は、一生幸せになれません。なぜなら幸せを感じるためにはお金を使い続けなくてはいけなくなるからです。消費者のままの人生から抜け出すためには、クリエーターになるとよいです。たとえば、「絵を描いて幸せ」「写真を撮って幸せ」「文章を書いて幸せ」などです。「お金をかけなくても幸せを得られる手段」なので、時間さえあればその分だけ幸せになります。お金をかけないと幸せを感じない人は、それを買いに行くための時間もお金も必要となり、その欲求は続くため「さらに働く」という時間も必要です。本業でなくてもよいですが、物をつくれるクリエーターという人が一番幸せだと思う理由です。
無敵の思考というだけあって、普通に生きていれば気がつかないような、納得の論理やおもしろい視点が満載です。ひろゆきさんがおすすめする良書の条件も五つ紹介されています。
・今後10年以上も影響を与える「技術」や「文化」をテーマにしていてる。
・結論に至る「経緯と理由」に筋が通っている。
・「資料」から組み立てられていて、個人の感想を書いているわけではない。
・一般的な「常識」とは違う結論や発見がある。
・単純に読んでいて「おもしろい」
複雑な話を単純化している本に注目しており、この本も単純化して解説していて読んでいておもしろいです。
<目次>
序章 そもそもの「ルール」論
第1章 これだけで幸せになれる「考え方」のルール(何事も最初は「仮説」を立てる/「年上」の言うことは聞いておく/「根拠のない自信」を持つ/「モノづくり」をする/イヤなことは「自己正当化」で消す/「知的好奇心」をすぐに満たす/自分が「寝たいとき」に寝る)
第2章 これだけで勝てる「能力と仕事」のルール(「記憶力」を気にしない/仕事の「選び方」を間違えない/「好きすぎること」で食わない/「ストレスマネジメント」を徹底する/「長く役に立つ本」を読む/「努力しないための努力」をする/「最悪シミュレーション」をしておく)
第3章 これだけで損しない「お金」のルール(「金銭感覚」を保っておく/「プレゼン力」で物を手に入れる/お金で「問題解決」をしない/「払いたくない支出」を明確にする/「元をとること」を考える/買い物は「思想」と「機能」に分ける/「運」について考えておく)