日本の教育体系のなかで学んできた日本人は知識は豊富ですが、考え、議論する経験が乏しいと感じます。海外のトップスクールでは、「自分で考え、自分なりの意見を構築し、主張する」ことが必要です。本書はさまざまなジャンルの思想家や哲学者の考え方を示しながら、「あなたはどう思うのか」という問いかけをします。
【中古】 ハーバード、オックスフォード…世界のトップスクールが実践する考える力の磨き方 / 福原 正大 / 大和書房 [単行本(ソフトカバー)]【メール便送料無料】【あす楽対応】
<はじめにより>
グローバルで活躍するには
世界で活躍できるグローバルな人材育成のためは、語学力が必要だと多くの人が答えます。それももちろん大事なことではありますが、それだけでは日本人が世界を相手にリーダーシップを発揮し、存在感を高めることはむずかしいのです。
本当に身につけるべきものとは
世界へ出たことがある人なら、「確固たる価値観を持っていたり、本物の教養を身につけていることのほうが重要」と答えます。私たち日本人に欠けていて最も必要なのは「本質的な物事に関して、しっかりと思考し、自分なりの考えを持つこと」。そして、その「ブレない価値観をきちんと主張し、コミニュケーションが図れること」だと、著者は説明しています。
自分の軸をつくるには
豊富な知識を得ても、それを忘れてしまうことはあります。しかし、すべてを忘れてしまってしまった後にでも心に残っている信条や価値観、「あなたという人物を形づくっている軸」が必ずあります。それが「教養」です。教養を自らの自肉とするには、知識や経験を咀嚼し、思考し、取捨選択をし、再構築する必要があります。「どう感じ、どう思考していくのか」。この「知識を蓄える」「それを材料に思考する」というふたつの作業をセットにして、ひたすら繰り返していくことで自分の信条や価値観が形成され、あなたの人生を支える武器になっていくのです。
<レビュー>
「あなた自身(あなたの背景、あなたの考えなど)について書きなさい」
これはハーバード大学のロースクールで出題された入試問題です。考えれば考えるほど迷宮にはまってしまう世紀の難題です。この本では考え方の道標を思想家や哲学者など「ぜひとも知ってほしい知識」を紹介しながら、「考える力」が身につくような構成になっています。
先程の難題では、自分の“認識”という視点を理解することが重要であると著者は解説しています。普段当たり前に受け止めていることは、あなたの認識であり、「事実」や「真理」とは限りません。
「青信号の横断歩道を歩いていると、信仰無視したダンプカーが突っ込んできて、あなたの目の前を歩いていた人が跳ねられた」とします。この場合、多くの日本人はドライバーが一方的に悪いと考えることでしょう。ですが、ギリシャ人はけっこう異なります。「もちろんドライバーが悪い。しかし気をつけて歩いていない歩行者にも責任がある」という感じだそうです。このように認識のスタイルこそが、あなたという人物を形づくる重要な要素になります。
当たり前だと思ったことも疑いの目を向け、即断を避ける。その上で細分化して順序立てて検証し、徹底的にチェックすることで、より「物事の真偽」を見極めることができるようになります。
<目次>
第一章 「認識」を磨く
第二章 「国家」を理解する
第三章 「自由」をつかむ
第四章 「経済」を知る
第五章 「科学技術」「自然」観を持つ
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