ユウイチロウ

歴史・哲学の本

涙は人生に彩りを与えてくれる

釈迦の時代に生きた若い母親のゴータミー。産んだ赤ちゃんがすぐに死んでしまい悲しみにくれながら、「私の赤ちゃんを生き返らせる薬を下さい」と町中を歩き回った。気の毒に思った村人はお釈迦様なら薬をもっているかもしれないと教えた。 ゴータミーは森の中にいた釈迦を訪ね、生き返らせる薬を頼んだ。 「わかった。その薬をあげよう。しかしその薬を作るには白い芥子の種が必用だから、それをもらっておいで。ただし、その芥子の種は今まで一人も死者をだしていない家の芥子でなければだめですよ」 ゴータミーは急いで村へ帰り、家々を訪ねお願いした。どこの家も芥子をくれようとしたが、死者を出していない家は一軒もなかった。その時に彼女ははっと気が付いた。 世の中には大切な人と死にわかれていない人は一人もいない。 自分一人が不幸だと思っていたが、皆、大事な人と死別した悲しみに耐えて生きている。 お釈迦さまはそれを私に教えてくれたのだ。 自分だけが不幸だと、自棄になっている場合ではないのです。
人生を楽しむ本

糸井重里も役に立ってしまった本

自分がおもしろくもない文章を、他人が読んでもおもしろいわけがない。だから、自分が読みたいものを書く。それが「読者としての文章術」だと著者は説明している。 この本を読んで感じたのは、自分が絶対におもしろいと思った本を他人に進めて貸したり説明したときの反応は意外と冷めたものです。興味を持っていない人にとっては、まったく響きません。家内にいくら「ミトコンドリア」や「ソマチッド」の話をしても上の空。だからといって「バズる記事を書く方法」など、他人がおもしろそうという内容で、自分がおもしろくもないものを書いてみたところで、余計につまらないことになる。
歴史・哲学の本

逆境はせいぜい3年、ひたすら道を進むべし

<特集>名を成すは毎に窮屈の日にあり 江戸時代の随筆『酔古堂剣掃(すいこどうけんそう)』に、こんな一節があります。「名を成すは常に窮苦の日にあり 事を敗るは多くは志を得るの時に因る」 「人が名を成すのは、突然ではない。日々...
知識が広がる本

イスラムへの無知が「恐れ」になる

ニュースでは、「イスラムはテロ」「イスラムの暴力」といった報道を見かけることがあります。 けれど、本当にイスラムは“危険な宗教”なのでしょうか? そもそもキリスト教だって戦争ばかりの歴史ですので、「イスラムの暴力」と簡単にまとめてしまうのはおかしな話です。 もしそうなら、世界に15億人を超えるイスラム教徒(ムスリム)が、これほど平和に暮らしているはずがありません。 本来のイスラムの教えを知ると、私たちがどれほど深く誤解してきたかが見えてきます。 ここでは、イスラム教徒でない作者が感じた「イスラムの誤解」を見つめ直してみたいと思います。
知識が広がる本

移民と宗教はセットでやってくる

国家の前に宗教があった。宗教は古今東西、公然性を伴った対外工作と支配のツールとして、政治的に利用されてきました。日本人の多くが宗教を個人の内心の問題と考える傾向がありますが、安全保障問題に直結する重要政治課題でもあります。性善説的な認識では、悪意に満ちた国際社会の中では生き残ることはできません。宗教は対外脅威と結びつきやすく、目に見えない形で社会が侵食されてしまうのです。「宗教は救済」などと思っていると、取り返しのつかないことになるのです。
人生を楽しむ本

「いただきます」の奥行を感じる生き方

私たちは、とても便利な世界に生きている。野菜や魚は近所のスーパーに行けば売っている。ドラマも映画もiPhoneで見れて、なんならウーバーで注文すれば自宅から一歩も出ずに生活が可能になった。でもね。それでいいの?山田孝之さんは畑の土を耕し、種をまき、魚を釣り、そこから得た知識をシェアしながら、原始的な営みを取り戻そうとしているのです。なぜなら「生きる力を身につけたい」というシンプルな理由なのです。それが「原点回帰」なのです。
歴史・哲学の本

答えは内ではなく外にある

人間は一生のうち、逢うべき人には必ず逢える。しかも一瞬早すぎず、一瞬遅すぎない時に
歴史・哲学の本

歴史は未来に向けた知恵の宝庫

人でも国でも、平和な時はどんな悪人だって、ニコニコ談笑しているときはいい人です。世界を見ても、普段はお店が並び、若者はデートし、家族連れがいて、ビジネスマンがいる普通の街です。しかし、災害や事故のような大きなストレスが加わったときに、人々や集団がどうなるか。残念ながら人間の本性が現れ、略奪などの非人道的行為が発生することは珍しくありません。ところが、日本の場合は東日本大震災の「いざ」というとき、お互いに思いやり、協力しあいました。その日本的美質や、日本人らしさとは、どこから来たのでしょうか。
知識が広がる本

その「行動」は自分の考えなのか?

「人は誰でも、自分のことは自分で決めていると思いたがる」衝撃な一文で本書は始まる。まるでSFのような世界。寄生生物には発疹、病変だけではなく、科学者が仰天するような隠れた力をもっている持ち主がいるのです。なんと宿主の行動を操るための様々な...
歴史・哲学の本

神社参拝することで神話と繋がる

人生は失敗も、成功も、幸福も、不幸も、自由に選んだものではなく、実は自分の潜在意識や無意識に支配されて、影響を受けて、決定されているのだそうです。そのためには、一番奥にある無意識に働きかけるのが一番確実。その無意識から応援されるにはどうしたらよいのか?それが神社参拝なのです。
タイトルとURLをコピーしました