金持ちや権力者の大部分は特に才能に恵まれていたり、高等教育を受けていたり、人間的魅力があったり、格好が良いわけではない。ただ目指す目標を持ち、そうなりたいと強く願ったからである。
【中古】大事なのは今のあなたじゃない。この先、どのくらい上を目指そうと思っているかだ。 改訂版/ファイドン/ポ-ル・ア-デン(単行本)
<序章の内容>
なぜ優秀さをめざすのか
広告業界ではあまり優秀であることを求められることはなく、凡庸さを求められることのほうがはるかに多い。クライアントに理解があり、単調で退屈な意見に左右されず、何の制限もなく、何でも制作できるという束縛のない世界の場合、どうするだろうか。クリエイティヴな人たちは逆にセンスが悪くて、安っぽいものを作るだろう。彼らは何らかの反発する対象が必要なのだ。
どこまで成功したいのか
そこそこ。まあまあ。かなりよい。その分野で一番。それとも世界一。才能は大事だが、才能だけで目標を達成することはない。誰もが成功したいと望んでいるが、そのためには犠牲もある。人々の多くは、他の人たちに好かれるいい人であることの方が大事である。人に好かれることにもメリットはあるが、成功することと他人に好かれることを混同してはいけない。すぐに結果が出ることもなく、経験と失敗を通じて学習するより他に道はない。そうすると、自分がなりたいと思う人物になれる。
パーシル・オートマティックのように有名になりたい
ティーンエイジャーの頃のヴィクトリア・ベッカムの夢は仲間の中で一番になることや有名な歌手になることでもなく、世界的なブランドを目指していた。そしてその夢を目指して行動に出た。優秀かではなく、どれほど飛び抜けた存在になりたいと望んでいるか。面白いのは自分をジョージ・マイケルやマライヤキャリーと比べるのではなく、パーシル・オートマティックの知名度を目標に選んだことだろう。ちなみにパーシル・オートマティックは英国で一番売れている洗剤のひとつである。
<レビュー>
ポール・アーデンはクリエイティヴの天才と呼ばれた方です。最も競争が激しい業界のトップで何十年も過ごした彼は、日常的な疑問に独創的な答えを与えてくれます。「誉めてもらおうと思うな。批判を求めろ」「ノーをまともに受け取るな」「スピーチするな。ショーにしてしまえ」「一番弱いところから広告を組み立てよう」など、クリエイティヴを目指す人だけではなく、夢を目指して成功したい人にもおすすめの本です。
<目次>
・基本 (エネルギー・誉めてもらうと思うな。批判をもとめろ。他)
・問題を解決できないのは、きみがルール通りにプレーしているからだ。(あやまちを犯さない人は何も作り出せない。ばかなアイデアを恐れるな・他)
・少し工夫してみよう。(誰を知っているかだ。解雇は前向きな転職チャンス。他)
・では、コマーシャルです。(レイアウトができるのはアイデアがあるから。一番弱いところから広告を組み立てよう。他)
・新しいビジネス(クリエイティヴとう意味はどういう意味だろう。的中率の上げ方。)
最後に(わたしが開眼したとき。転機と知恵。他)