仕事にやりがいがもてない、未来の希望が感じられない、やる気が湧かないという嘆きをよく耳にするが、実にもったいないことです。ライフデザイナーになるすべを身につけると、無気力感や憂鬱を振り払う手段になることがわかりました。ライフデザインは未来への希望を高め、調和のとれた人生の可能性を広げ、人生を前向きにすることができます。
スタンフォード式 人生デザイン講座 (ハヤカワ文庫NF) [ ビル・バーネット ]
世界100大学が採用
スタンフォード大学のライフデザイン講座は、「どうすれば学生たちが有意義な人生や、やりがいのある仕事をデザインする後押しできるか」という単純な疑問からはじまりました。「進路選択に関する自己効力感」を高め、「非機能的な信念」(足を引っぱっている間違った考え)を減少させ、キャリアや人生について新たなアイデアを思いつく能力を高めることがわかっています。
有意義で楽しい人生を実感
仕事観や人生観を見つめ直し、未来の三つのプランを立て、その大小さまざまなプロトタイプをつくるのに役立ちます。デザイナーの考え方を身につけ、問題を別の視点からとらえなおし、好奇心を解き放つなら誰にでもできます。どんな状況に置かれているとしても、人生に希望を取り戻し、明るい未来を描くことができ、人生にも目的が見つけられます。
行き詰まり思考の脱却
お手元のダブレットやスマートフォンも、最初は問題がありました。スーツケースいっぱいのCDを持ち歩かずに3000曲が聞けるようになり、バッテリーの向上で携帯電話も手のひらに収まるようになりました。物の見た目も正解のない問題の一つです。高性能なスポーツカーもポルシェとフェラーリでは見た目はまったく異なりますが、それぞれの美学に基づく結果です。ある意味、美学は究極のデザインの問題と言えますが、人間の感情にかかわる場合も、問題解決ツールとなります。
デザイナーは世の中に、まだ存在していないものを想像し、つくりだします。すると世界が変わる。人生でもデザイナーのように考え、どんどん疑問を掲げ、いまだ存在しないものをデザインしていくことが人生だと理解すれば、想像もできなかったほど、キラキラと火花を散らし始める。著書はデザイン思考にはいくつかのマインドがあり、五つの活かす方法や、人生感や仕事感など、人生や仕事を向上させるためのヒントが満載です。
<目次>
第一章 現在地を知るーだれも自分の問題をわかっていない
第二章 人生のコンパスをつくるーなぜ、一流のひとは正しい方向に進めるのか?
第三章 熱中できる道を探すー消耗しない働き方
第四章 行きづまりから抜けだすーいつでも新たなキャリアは築ける
第五章 人生プランを描くー「最高の人生」を諦めるまえに考えるべきこと
第六章 プロトタイプをつくるー人生を成功へと導く魔法の道具
第七章 仕事探しの落とし穴ーほかの応募者を出し抜く就活術
第八章 夢の仕事をデザインするー仕事のオファーが舞い込む驚異のアプローチ
第九章 幸せを選びとるー「幸福なひと」と「不幸なひと」を分けるもの
第十章 失敗の免疫をつけるー「やり抜く力」を伸ばすには?
第十一章 チームをつくるー一流の仕事の共通点/最後にー理想のライフデザインに向かって