天風さんの言葉は各界の一流の人々が影響をうけました。最近では二刀流の大友翔平(野球選手)が読んでいたことで話題になりました。この本では「やったほうがいいこと」と「やらないこと」という基準でわけ、わかりやすく44の名言で解説しています。
世界一を目指した大谷翔平選手の目標
世界を沸かせている大谷翔平が高校一年の時に「プロ野球の八球団からドラフト一位の指名を受ける」という目標を掲げました。併せて、目標を実現する八つの項目を描きました。「1」体づくり「2」メンタル、そして、投げて一流、打って一流であるために「3」コントロール、「4」キレ、「5」スピード160キロメートル、「6」変化球を極めること。その他にユニークなのは、「7」運、「8」人間性を加えました。
運をよくするために実行したことは
さらに、運をよくするために考えた具体策が、あいさつ、ゴミ拾い、部屋そうじ、審判さんへの態度、本を読む、応援される人間になる、プラス思考、道具を大切に扱うでした。どれも行動レベルで記されています。よいことを積むと運がよくなるという教えがあります。「積善」です。心が積極的なら、すべてが感謝と歓喜で受け止められます。メジャーリーグになった現在でも、球場でゴミをみつければさっと拾っています。
マイナスの言葉はまき散らさない
「暑い時『暑いなあ〜、やりきれないな』がいけない」と天風さんは言っています。実は、ふだん何気なく口にしている言葉が、自分に対して絶大な影響力を持っています。自分がしゃべった言葉なのに、その言葉がマイナスだと、これを聞いた心はますますマイナスへと落ち込みます。
「『暑いなあ〜、よけい元気がでるな』と、こう言えばいいんだ」と教えています。暑い時に「暑くないよ」と言ってしまうとそれは嘘になります。問題は「暑いな」に続く最初の一言がプラスかどうかです。マイナスの言葉は、周囲に撒き散らす言葉の黴菌です。自分だけではなく、多くの人々に悪影響を与えると語っています。
積極的な生き方に目覚めたら、内から潜勢力が湧きあがり神仏から大きなパワーを与えられるので「もう救われようとか、助かろうとか、神や仏を祈る必要は何もない」と言っています。マイナスに落ちることも多々あるとおもいますが、成功に必要なものは、失敗や障害です。どんなことがあっても運がよかったと思うことで人生は好転します。
<目次>
Part1 やったほうがいいこと(大谷翔平が心酔した「天風さんの教え」/九十二歳の大往生を遂げた激動の生涯/大宇宙の生命から応援される生き方をしよう/積極的なもうひとりの自分が、現実の自分を元気づける/マイナス言葉はまき散らさない ほか)
Part2 やらないこと(演奏の本番前ー天風さんの言葉で自分を勇気づける/肩・腹・尻の聖なる体勢ークンバハカ法/心にだって、クンバハカを習慣にさせてしまおう!/呼吸を整えると、うまい生き方ができる/取り越し苦労厳禁ーわくわくする未来を描こう ほか)