「最近疲れが抜けないし、なんだかしんどい」「病院で検査をしてもわからない謎の不調がある」と感じることはありませんか?この本ではこのような疲れや辛い症状の原因が自律神経の可能性があります。乱れた自律神経を整えることによって、加齢に負けない健康で活き活きした体をつくることが可能と説明しています。
眠れなくなるほど面白い 図解 自律神経の話 自律神経のギモンを専門医がすべて解説! [ 小林 弘幸 ]
自律神経と運動神経
「自律神経」は、よく運動神経と比較されますが、簡単に説明すると「自分の意思で動かせない心臓や血の流れなどの動きを司る神経」のことです。私たちがこの世に生まれた瞬間から、当たり前のように働いており、一秒たりとも休むことがありません。その自律神経ですが、心の状態が大いに関係しており、たとえば怒りや不安によって心が乱れると、自律神経のバランスも崩れて血流が悪くなります。そのため、自律神経が乱れてしまうと、不快な身体症状に悩まされる人も少なくありません。
交感神経と副交感神経
自律神経には交感神経と副交感神経とで構成され、健康な人なら昼間に交感神経が強く働きアクティブに働いて、夜に副交感神経が働き、ぐっすりと眠れるようになっています。車で例えた場合、交感神経が優位になると血管が収縮し、心拍数と血圧が上昇。心身ともに興奮状態となりアクセルを踏み込んだ状態です。一方で副交感神経が優位になると血管がゆるみ、心拍数や血圧が低下します。興奮にブレーキがかかり、リラックスした状態になるのです。そのため、両者のバランスが適切に保たれることが重要になります。
自律神経が乱れ始める年齢がある
自律神経の乱れを引き起こすのは、ストレスや不規則な生活習慣ばかりではありません。加齢も大きく影響すると考えられています。10〜20代では多少の無理や夜更かししても、一晩休めば疲れをリセットすることができますが、男性では30代、女性では40代くらいになる頃から副交感神経の働きが衰え始め、交感神経優位の状態に偏りがちになります。交感神経が優位になると血流が悪くなり、全身の機能が低下してしまいます。
男性は30代半ばから神経や筋肉に十分な栄養が供給されにくくなり、体力や筋肉の衰えが目立ち始め、女性は40代以降、心身に様々な不調を感じやすく、のぼせやめまい、動悸やイライラといった症状が現れるとのことです。私の場合、30代前半までは朝まで飲んでも全然平気でしたが、30代半ばでは夜更かしが辛くなってきたのもそのころでした。ちなみに自律神経のバランスがいいと実年齢よりも若く見えるそうですよ。この本では自律神経を整える方法がいくつも説明されています。原因がわからない体調不良の方はセルフチェックシートもあるので試してみてください。
<目次>
第1章 自律神経ってどんなもの?
第2章 自律神経を整える生活習慣
第3章 自律神経を整える食生活
第4章 自律神経を整えるメンタル力
第5章 自律神経を整える運動