正解だと思ったものが次の日には陳腐化するような激動の時代。限られた時間で成果を出す強力なぶきとなるのが、PDCA(PLAN、DO、CHECK、ACTION)です。成長続けるトヨタでも採用してる定石ですが、PDCAは概念として一般的できるフレームワークであると同時に、どんな課題を対象にして、どうやってサイクルを回すかはかなり自由だということです。この本ではそのPDCAを鬼速で回して成果を出し続ける仕組みを解説しています。
成果を出すには仮説が重要
成果までの距離を短くするには「計画」で「仮説」を立てることからスタートします。実務の効率化や高速化ができないかを考えます。たとえばノルマが10億の営業マンがいるとすると、現状の客単価が1000万円なので、100社の受注が必要だとすると、普通であれば「どうやったら効率良く接触回数を増やせるか」といったタスクの次元からスタートさせてしまいます。それも悪くはありませんが、「客単価1億にした方が早くないか?」という仮説からスタートします。最小時間でゴールを目指します
仮説は多少のズレがあってもよい
仮説のない人は地図を持たないまま気合と根性で歩いているようなものですが、仮説という地図を持つことで、明確はゴールに向けての最短距離で走り続けることができるのです。仮説はPDCAを回すなかで修正することができるので、たとえ地図に若干のズレがあっても恐ることはありません。「悩む暇があったら検証」が基本的な考え方です。
やること全てに意味がある
ゴールを意識してPDCAを回していれば、壁にぶつかっても「打開策を考える」ことが当たり前のことになります。成果が出なくても、常にゴールと現状のギャップを把握しながら仮説を立て、実行と検証を繰り返していくわけですので、それだけでも「前進している自分」を実感でき、自信にもつながります。
PDCAを回しているつもりが、なかなか成果が出ず悩んでいる人におすすめします。PDCAを一つのセットにして考え、何度も何度も繰り返し鬼速でどんどん回していく。たとえば、プランに時間をかけすぎていて行動に移せていないなどは本末転倒です。仮説をたて、多少間違えてもよいので迅速に行動。若い世代こそ、PDCAを回す力を身につけましょう。
