希望とは、概念であり、考え方であり、思想です。しかし、みなさんが抱いている希望とは裏腹に、実は非常に絶望的であり、その希望では、人生も、日本も、好転しない。「精神構造分析法」の創設者であり、「心の絶対法則」という本も書いている著者の鋭い視点で、楽観視できない日本の状況を本書では知ることができます。
希望 消滅する日本で君はどう生きるか【電子書籍】[ 内海聡 ]
ワースト世界一〜二位の日本
日本ではスーパーにきれいな野菜や食べ物が並んでいます。しかし、その内容はいかがなものでしょうか。15年〜17年に農薬や枯葉剤や食品添加物の規制を暖和したことで、農薬の残留基準値、食品添加物の使用量が世界一となりました。ほか、有病率も奇形や障害、精神病院の病床率、薬の備蓄量も世界一です。福島第一原子力発電所では現在も放射能問題は収束せず、放射能の被ばくにおいても世界一〜二位となりました。
一元化された情報に惑わされやすい日本人
学校ではさまざまな「知能」や「智慧」を学び、人とのつきあいかたや社会常識、社会倫理を学ぶ場でもあります。しかし現代の教育システムは、自分で物事を考え、問題を解決できない人を育てているのが現状です。マスメディアも画一化された情報が流されるばかりです。その一元化された安直な情報を日本人は信じやすく、簡単に惑わされる人々が多いのです。
熱心な信者であるほど病人が多い。
私のクリニックに来院する患者を診ていると、宗教信者や2〜3世であるほど、がんや難病、精神疾患が非常に多いのです。出家という名目で今までの人間関係から隔絶することで、精神や肉体的にもダメになることも多いのでしょう。神や仏が、寄付や帰依、従属など求めることなどありません。しかし、信仰している人は選ばれた人間で、選ばれた人間だけが助かるというのが、現在の宗教世界の言い分です。
<レビュー>
なぜ?と疑問を持つことが重要
筆者は基本を考えようとすることが重要と解いています。基本とは「そもそも」を考えることです。すべての物事には原則や法則が必ずあります。情報に振り回されるのではなく、目の前の出来事を残さず観察することです。それには、歴史や哲学に関する本や苦手な分野、主張の異なる著者の本など読むことをおすすめします。思想や思惑、社会背景などが見えてくると、物事の根本にある考え方がわかってくるのです。
希望 消滅する日本で君はどう生きるか【電子書籍】[ 内海聡 ]