夢を追うならお金の仕組みを知れ

人生を楽しむ本

お金が尽きると、夢は尽きる。これが現実。そのためには「お金」を学ぶ必要がある。

夢と金 [ 西野 亮廣 ]

知識不足で命を落とすな
日本の自殺率は意外と高い。動機は年齢によって違うが、大人の場合一位は「健康問題」。その次あたりに「経済・生活問題」がくる。犯罪の動機で見ても「生活困窮等」が第二位となる。お金がまわらなくなると、自殺や犯罪を選ぶ人がいかに多いのかがわかる。

知床観光船沈没事故はなぜおきたのか
世の中にヒューマンエラーはない。あるのはシステムエラーだけだ。「人に失敗をさせるシステム」にこそ問題がある。個人を吊し上げたところで事故の「原因」は取り除けない。メディアは「整備不良」や「無理な運行」を事故の「原因」としたが、それらは「過程」だ。なぜ、と繰り返し質問を繰り返すと、「原因」に辿りつく。整備もできない、無理な運行をせざるをえなかった理由を突き詰めると、「お金がなかったから」だ。

目的はなんだ
知床は世界自然遺産に登録され、年間平均100万人の観光客で賑わっていたが、コロナ禍で一変した。追い込まれた観光船の運行会社はクラウドファンディングで支援を募った。そこでは「オリジナルTシャツ」が6000円で出ていたが、もう少しクラウドファンディングの知識があれば、事故は防げたかもしれない。誰もいらないもの(リターン)にお金と時間をかけてお金を集めるとはどういうことか。支援したところで、お金を溶かしそうだから支援するのはやめておこうと思われるだけだ。

<レビュー>
日本ではSS席3万円と聞いただけで「高すぎる!」と炎上騒ぎが起きる。「高価格帯商品を買わない人が高価格帯商品の値段にクレームを入れる」という奇妙な光景が見られるます。「もっと安くしろ!」と。これらはまったく仕組みを理解していない。仕組みを知るとその人たちのおかげで普通席を安く利用できていることがわかる。逆に私たちは感謝しなくてはいけないのです。夢を追うにはお金を得る仕組みも必要です。コロナ禍では昔に通っていたバーにクラウドファンディングで金券を購入しました。1回しか使っていませんがいいんです。応援なんだから。それでお客は満足なんです。

夢と金 [ 西野 亮廣 ]

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