快眠で幸福度をアップさせよう

人生を楽しむ本

睡眠は食事や運動よりもはるかにメンタル状態や幸福度と強い相関関係があります。糖質多めの食事も運動不足も健康にはよくありませんが、メンタルや幸福度が睡眠不調ほど下がることはありません。しかし、睡眠が十分に取れていないと、メンタルは落ち込み、幸福度は劇的に下がるそうです。

働くあなたの快眠地図 [ 角谷 リョウ ]

睡眠で困っている人が多い日本

睡眠は働くうえで最も重要な要素なのに、日本の働く人の多くは十分に睡眠が取れていなくて困っています。アンケートでは食事の改善(約41%)、運動不足(約23%)の改善よりも高く、8割を超えています。2017年には流行語大賞ベストに「睡眠負債」という言葉が選ばれ、高級マットレスや枕の売り上げが伸びました。この本では睡眠の改善を目的にしていますが、お金をほとんどかけずに快眠を手に入れる内容を解説しています。

8時間寝ないといけないの?

厚生労働省が推奨する睡眠時間はどれくらいかを質問すると、半数近くの人が8時間と答えます。ところが厚生労働省の推奨時間は「人それぞれ」なのです。調べてみると、睡眠に全く問題のない健康な人の睡眠時間は、なんと3〜10時間以上という結果で、7時間以上も幅があったのです。人はそれぞれ生まれ持った遺伝子で、ある程度最適な睡眠時間が決まっているのですが、その基本時間は年齢でどんどん減っていきますし、季節や気温、その日どれだけ体や頭を使ったかでも変わるのです。

血圧が低い人は目覚めが悪い?

ほとんどの方が「血圧が低い人=目覚めが悪い人」だと思っているのではないでしょうか。実は血圧は関係がありません。では何が目覚めに関係しているかというと、「体温」なのです。人は朝になると自然と体温があがるのですが、この上昇の仕方が目覚めを決めるのです。そのため血圧が低い人でも体温が上がるようになれば目覚めも良くなります。そのため、動いて掃除などをすることで体温も上がりますが、おすすめは夏だと朝方だけクーラーを切ったり、冬なら暖房を付けるといった具合に工夫をしましょう。朝シャワーや白湯もおすすめとのことです。

うちの子どもたちは、夏は目覚めがよく朝早くから起きてきますが、冬はぜんぜん起きてきません。暗いからだと思っていましたが、体温も関係していたことは知りませんでした。月曜日の朝にスッキリ起きられる実践的で成功率の高い方法や朝型か夜型かは生まれつき決まっているなど、お金をかけずに快眠する方法をいろいろと説明しています。昼間に眠気に襲われる人は、ぜひこの本を読んでパフォーマンスを向上させましょう。

<目次>
序章 現代のビジネスパーソンにとって「快眠」が切実な理由
第1章 快眠地図の手引き
第2章 「快眠」にまつわる新常識
第3章 「朝」を制するものが快眠を制する
第4章 デキるビジネスパーソンの夜の過ごし方
第5章 1週間(WEEK)の過ごし方でパフォーマンスが変わる
第6章 季節(SEASON)ごとの変化に対応した快眠スキル
第7章 年齢(AGE)によって変わる快眠スキル

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