
徳を積めば運から近づいてくる
渡瀬昇一氏は幸田露伴の「努力論」から幸福三説こそ、運をよくする心得として、惜福・分福・植福をあげている。惜福とはたまたま自分に与えられた福を使い尽くし、取り尽くしてしまわない、ということ。そういう人に結果として福が回ってくるようだ。というのである。分福とは自分にきた福を独り占めしないで人に分け与えるようにする。この分福により、より大きな福がくることになる。植福とは、例えば裏山に杉の苗木を植える。杉が大きくなる頃、自分は老いて死んでいるかもしれないが、子孫に役立つこともあると思って木を植えておく、ということ。この工夫があれば運がめぐってくる可能性が高いようだと語っています。また「神さまは陰気な人、人のせいにする人は嫌いである」とも述べています。