知識が広がる本 さらに100年先の人々も幸せにするデザイン
伊勢神宮で1300年にわたり繰り返されてきた式年遷宮。20年に一度造り替えられるこの行事は二つの正宮の正殿をいったん壊して、そっくり同じものを新しく建て替える。それだけでなく14の別宮のすべてに加え、関連する65練もの建造物、果ては内宮の参道口かかる宇治橋から、社殿内を飾り立てる宝飾品や服飾「御装束」、武具や楽器などの調度の品々である「神宝」まですべて一新する。なぜこのようなことを繰り返すのか。壮大な先人の深い考えの謎に迫る。