何をしても人生、何もしなくても人生

歴史・哲学の本

2024年致知10月号
<特集 この道より我を生かす道なし この道を歩くより>
「こちらに同じ波長の電波を持ち合わせていなければ、良き師、良き友との出会いはない」
高僧・青山俊董さんの言葉。電波波長が、その道の大家と言われるたくさんの人たちの電波波長と同調し、ご縁をいただくことになる。ラジオのように世の中にはたくさんの波長という意志の電波があり、そこにチューニングを合わせるように、自分の意志を高めることで同調することでき、ご縁をいただけるのです。

常に考える
未来工業相談役 山田雅裕
当社の標語は「常に考える」です。そのために、社員からの提案に対して採用・不採用に拘らず一律五百円を支給する提案制度を取り入れています。作業効率の提案から、食堂のテーブルの近くに布巾を備えるなど何でも受け入れます。人は否定されると、どんどんやる気も下がってしまうものなんです。さらに年間二百件を超えると、提案数の報奨金とは別に5万円を支給。社員のモチベーションアップに繋がり、社内も活気に溢れ業績にも反映されました。それに関連して、管理職が部下に命令も基本的に禁止です。「とにかくこの仕事をやれ」と命令されて「さあ、頑張るぞ!」とはなりません。それよりも上司は自分の考えを説明して納得してもらう、部下はそれを理解し納得して取り組む。とにかく私たちは現場で働く社員の主体性、やる気こそが事業発展の根源的なパワーとなるのです。創業者の言葉、「何をしても人生、何もしなくても人生」何事も選ぶのは自分です。

知者は水を楽しみ、仁者は山を楽しむ
東洋思想研究家 田口佳史
知者とは、賢人、第一線で活躍する若者のリーダーのような人物。水とは流れ行くもので、流行といってもよいでしょう。次から次へと現れてくる流行を楽しんでいるというのです。仁者とは、人格者、周りの人々から尊敬を集めているような人物。山とは不動のもの、道理や道義を説く説教や詩文などを好みこうしたものを楽しむのです。

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人間学を探究して四十六年|総合月刊誌定期購読者数No.1|致知出版社
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