私たちは日々何気なく生きていませんか。この本を読むと、夢を実現するには代償が必要なことや、自分一人で生きているのではなく、助け合って生きていることがわかります。とても短い短編ですが、そこには他人を思いやる言葉に溢れています。
心に響く小さな5つの物語/藤尾秀昭/片岡鶴太郎【1000円以上送料無料】
夢を実現するための決意
第一話には小学六年生の夢への作文が掲載されています。しかも一流のプロ野球選手になることです。そのための決意が大人もびっくりする内容です。夢を叶えるためには毎日激しい練習が必要になるため、1週間で友達と遊べる時間も5〜6時間になること。自分が今、他の人たちと比べてどの位置にいるのかも分析をしており、この調子で頑張ればプロ野球選手になれると思うと綴っています。そしてプロ野球選手になったら、お世話になった人に招待券を配って応援してもらうことも夢であると語っています。
迷いがなく、他にやりたいこともあるが、夢を実現するために一直線に全力を尽くしています。その言葉に少しの悔いも未練もありません。人よりも一歩も二歩も先に行くには、なにかしらの代償がつきまといます。ちなみにそのプロ野球選手は夢を叶えて引退をしましたが、野球をよく知らない私でも名前を知っている日本が誇る人物です。他、第五話の「縁を生かす」は先生と生徒の話で毎回読むたびに涙が止まらなくなる実話です。
<目次>
第一話 夢を実現する
第二話 喜怒哀楽の人間学
第三話 人の心に光を灯す
第四話 人生のテーマ
第五話 縁を生かす