名前はタコジロー。勉強はできない。運動もだめ。おしゃべりもうまくない。中学生に上がってからはずっと、いじめられていた。そんなタコジローに、公園の片隅で出会ったやどかりおじさん。最悪だったぼくの毎日は、10日あまりの出来事で変わっていく。
さみしい夜にはペンを持て (一般書 431) [ 古賀 史健 ]
著者はベストセラーにもなっている「嫌われる勇気」の古賀史健さん。人は誰しも、自分の嫌いな部分を持って生きています。主人公のタコジローも「どうしてタコなんかに生まれてきちゃったんだろう。ちいさなころからタコじゃなければ、もっと違ったはずだ」と思って生きてきました。そんな思いや考え方が、やどかりおじさんと出会い、10日間日記を書く約束をします。半信半疑のタコジローでしたが、文章を書く楽しさを知り、気持ちが変化していきます。糸井重里さんも言っていますが、ペンを持ちたくなる、まさに魔法の本です。
<目次>
一章 「思う」と「考える」はなにが違う?
二章 自分だけのダンジョンを冒険するために
三章 きみの日記にも読書がいる
四章 冒険の剣城と、冒険の地図
五章 ぼくたちが書く、ほんとうの理由
六章 「書くもの」だった日記が「読むもの」になる日