朝日新聞は2014年8月5日・6日に吉田清治の慰安婦強制連行の検証記事で証言を「虚偽だと判断」し、記事を取り消しました。ですが、今だに慰安婦像は存在しており、ニュースにもなります。大東亜戦争が終結から70年以上経つにも拘らず、今だに「歴史戦争」は続いています。
国家とは何か?
国家がなかったとしたら、私たちは安寧、秩序、平安、幸福といった生活の基礎を保障されません。なぜならば、国家なくしては、「外交」「国防」「治安維持」という三本柱はだれも引き受けられないからです。ですから、国家のことをきちんと教えるのが、教育の基本となります。ですが、現実はそれに反することを堂々と教えている教科書があるのです。
「階級国家論」や「泥棒国家論」が国家?
「東京書籍」では、集団の規模が大きくなると、そのリーダーは人々を支配して税を取るようになり、支配者になる。これが国家の起源であるというのです。支配階級と被支配階級の二つにバッサリ分けます。「教育出版」では、指導者はやがて支配するようになり、そのなかには財産を自分のものにし、各地に小さなくに(国)をつくる者も現れたとあります。そもそも、租税を取るのは、支配するためでも、村の財産を独り占めするためでもありません。ところが、大きなシュアを占めている教科書では、このように教えているのです。
文化・文明はすべて朝鮮半島を経由?
日本はユーラシア大陸の東端の非常に遅れた国であり、縄文時代は生きるか死ぬかという不安定な生活をしていた。そこへ朝鮮半島から稲作から始まり、漢字、文化、文明などが伝わった。というストーリーになっています。しかし、稲作の起源に関しても佐賀県の菜畑遺跡が発掘され、2千年前ごろから朝鮮半島から伝来とされていたのが、さらに五百年ほど遡ることがわかりました。すでに縄文晩期に日本には水田もあり、稲作は日本から朝鮮半島に伝わったと考える方が合理的なのかもしれません。
<レビュー>
おどろきの世界の常識
中国はかつて「日本」を「倭」と呼んでいました。「倭」とは「人に従うさま」「背が曲がっていて低い」「醜い」といった意味の漢字です。中国はつねに卑しい字を周辺国にあてがっていました。われわれ日本人には想像もできないことですがカニバリズムもそのひとつです。残虐な行為を、さも日本人がおこなった行為として非難しています。これを知らないと日本が叩かれているさまざまな問題は解決しません。真面目で誠実で相手を裏切らない日本人はいつも出し抜かれ、馬鹿にされ、利用されてきました。この本では外国人から見た視点で、いかに日本が国難に立ち向かってきたか。それを知ることができます。