今からすぐできる身近な発酵生活

知識が広がる本

自然の森の生態系は、菌の生態系によって維持されています。人の体も例外ではありません。この本では「発酵と乳酸菌」について、あつ〜〜〜く語っています。発酵の家庭実験料理から、今の西洋医学って何?と疑問が生まれ、環境破壊から政治の話まで、テレビでは放送できない?内容が書かれています。

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発酵天国な日本

日本は本来、最強の発酵食文化でした。味噌汁やしょうゆ、納豆、梅干し、酢の物、漬物と、とても多彩です。そんな発酵について調べてみると、乳酸菌というのがあらゆる発酵にはなくてはならない菌ということがわかっています。私たちが把握している微生物は全体の1%とも5%とも言われ、菌の種類や数、そのメカニズムさえもわかっていないことが多いのですが、この本では、その中から乳酸菌についておもに解説しています。

菌まみれの中心で乳酸菌が愛を叫ぶ

人間の体は、肌も口も腸も内臓も、どこもかしこも菌だらけです。「きもちわる〜い」なんて思わないでください。人の腸内に住み着いている微生物は「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」とに分けられ、善玉菌とは乳酸菌たちが吐き出す酸性のバリアーに守られながら繁殖し、共存関係を保ちながら仲良く暮らしています。悪玉菌とは寄生している生物の中で栄養分を食い荒らし、アルカリ性のアンモニアなどの毒物を出し、腐敗させてしまいます。日和見菌は勢力の強い方の菌群についているという状況です。

善玉菌を増やそう!

スーパーなどでは腐らないようにするために添加物が入った食品が売っています。残念ながら、その添加物は体内の菌を殺してしまいます。薬などの抗生物質は善玉菌や悪玉菌など関係なく全滅作戦です。そのため、運悪く悪玉菌が生き残った場合は、想像しただけで恐ろしい状況です。そうならないためにも、日ごろから乳酸菌で善玉菌を増やしましょう。この本では乳酸菌が生きた食品の作り方も紹介しています。

この本は発酵の説明以外にも、うんこからおしっこになるまでや、リンパの仕組み、なぜミネラルが必要なのか、白血球の免疫、政治の話など、濃い内容をさらっと解説しています。たまにテレビでは放送できない毒も吐いた内容です。家庭実験料理?と最初に説明している通り、みなさんも米のとぎ汁に乳酸菌がいるの?とびっくりすると思います。自分で作ると失敗もすると思いますが、身近な乳酸菌の理解が深まり楽しいとおもいます。

<目次>
第一章 体と発酵のビミョーな関係
第二章 麹は自分でつくってしまえ
第三章 天然酵母と乳酸菌のレシピ
第四章 こんなにあるぞ!乳酸菌の活用術
第五章 乳酸菌から環境を考えてみよー
第六章 発酵パワーで放射能をやっつけろ!

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