疲れ癖が体に定着していませんか?

知識が広がる本

やるべきことがたくさんあるのが、私たち現代人。年齢を重ねた人に限らず、若い人たちにも疲れを感じていますし、忙しい日本では、「小・中学生でさえ疲れが溜まっているのでは?」と心配になります。

ところが、「疲れの正体」は案外知られていません。

アメリカのスポーツ、アメフトは大変危険を伴う競技で、試合中激しく衝突し、翌日頭痛がするという選手には、「アイトラッキング・テスト」という脳の状態を調べるテストをします。その結果、通常より数値が著しく悪い「脳震盪のサイン」ということがよくあります。

この「アイトラッキング・テスト」は脳震盪を起こす危険が少ない、水泳や陸上選手でも結果が悪いことがあり、その場合寝不足かどうかを確認することがあります。
つまり寝不足で「アイトラッキング・テスト」を受けると、脳震盪を起こしている選手のテスト結果と似たパターンが出るのです。

疲労とは体だけではなく、脳からも生じる現象でもあり、筋肉と神経の使いすぎや不具合によって体の機能に障害が発生している状態です。つまり筋肉だけではなく「神経のコンディションの悪さ」が疲れを引き起こすというのが、最新のスポーツ医学の見解です。

疲れを感じている人の多くが、「自律神経」と「中枢神経」の2つの神経のコンディションが悪くなっている状態で、その神経の司令塔は脳ですので「疲労の原因は脳にある」というわけです。

そこで、アスレチックトレーナーが用いるトレーニングや治療の大部分は、「筋肉や関節をケアする」というものから、「中枢神経の機能を正しく整えて、動作をスムーズにする」という方向に変わってきました。

「疲れた体」判定が下がる4条件チェック

・「脈」がいつもと違う
・「いろいろな時間」に寝ている
・「腰」が痛い
・「呼吸する場所」を間違えている

呼吸する場所?と思いましたが、「疲れない体」作りの土台となるメソッドが「IAP呼吸法」だそう。「腹式呼吸」とは違い、息を吸うときも吐くときも、お腹の中の圧力を高めてお腹周りを固くする呼吸法で、お腹周りを固くしたまま息を吐ききるのが特徴です。

日本の30〜40代のおよそ30弱が「ここ1ヶ月間、睡眠で休養がとれていない」という結果だそうで、週末の寝溜めでは睡眠不足によるダメージは解消されないことがわかっています。

慢性的に疲れている方は、この本にかいてあるIAP呼吸法とビフォーリセット•アフターリセットで、中枢神経を刺激して体の連携をスムーズにし、「体の癖」をリセットして「抗疲労体質」をめざしてみてはいかがでしょうか。

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