アメリカ・インディアンは自然のすべてに神性を見て、先祖を敬い、次の世代をいたわり、他人を尊重し、慎み深く暮らしている。その風習は日本にも通じるものがあります。
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すべては関わり合っている
アメリカ・インディアンはよく、「ミタケ・オアシン=すべては関わり合っている」と言う。そして文明の遺産を後世に残すべく絶滅寸前のアトランティス大陸から逃れた「赤色人」の末裔だという説がある。一見、原始的な「土着信仰」と見られてきた彼らの世界観や人生哲学は、自然回帰ブームのなかで、古くて新しいエコロジーとして、また、伝統文化は人類全体の知的財産として世界中のひとびとから尊重されるようになっています。
変えるものと変わらぬもの
紀元前の昔から、地球の自然の生態系の一部として植物や動物と共存しつつ、1000を超える部族に広がったアメリカ・インディアンは、白人による侵略や植民で今では北米で350部族と一変した。残ったひとびとは、運命を両手を広げて迎え入れる信仰心と柔軟性で、異人の宗教を押しつけられても、その神は結局は自分たちの信じる創造主と変わらぬと受け入れ、その一方で代々受け継いできた伝統や生き方を頑なに守り抜いてきました。
日本と似ている価値観
遠い祖先を同じくとするともいわれているアメリカ・インディアンと日本人が、価値観を共にしたとしても不思議はありません。カメリカ・インディアンに学ぶ旅は、時代遅れ、迷信として捨て去られた日本の風習や伝統の真の価値に気づいていく旅でもあります。飾らないその言葉や素朴な生き方を通して伝えられた叡智には、こころを眩しく照らしてくれる珠玉の輝きがあります。
<レビュー>
アメリカ・インディアンの言葉は、自然を愛し自然と共存してきた日本人の感覚と似ているものがあります。そして言葉はその人の生きてきた文化や考え方、その時の場所や感情によっても捉え方は異なります。その言葉の真意をわかってもらうために、アメリカ・インディアンは人と人との対面で語り合いで伝えられてきました。ですので、本を通しての言葉はきっと本意ではないとおもわれますし、私が共感した言葉も彼らアメリカ・インディアンの真意を理解していないかもしれません。でも、心で感じることで少しでも近づくことができると思います。
・創世記はいまも続いている。
・ひとは山と蟻の仲間だ。
・山猫は敵に出会っても決してあわてない。じっと観察して密かに戦略をたて望みを遂げる。
・どんな動物もあなたよりずっと多くを知っている。
・ひとに与え、与えられるのが人生。
・どんなことも7世紀先まで考えて決めなければならない
「創世記はいまも続いている」という言葉は日本人としてグッと心に響く言葉ではないでしょうか。みなさんはどう感じますでしょうか。
<目次>
1番目の月 人生の高み月 フープ・ダンス
2番目の月 清めと再生の月 ビジョン・クエスト
3番目の月 囁く風の月 パワーアニマル
4番目の月 風よけの月 ティピのだんらん
5番目の月 待ち月 コヨーテの法則
6番目の月 植え月 聖なる煙
7番目の月 巣立つ鷹の月 メディスンの束
8番目の月 実り月 まっすぐな祈りの矢
9番目の月 恵みの月 スウェット・ロッジ
10番目の月 長い髪の月 ドリーム・キャッチャー
11番目の月 巣立つ鷹の月 パウワウ
12番目の月 尊敬の月 ホピの予言
13番目の月 ひとの月 へよかの笑い